2008年3月8日 自転車整備

暖かな日差しの一日でしたが、今日は1年ぶりに自転車屋さんに出向き、タイヤとチェーンの交換をしてもらいました。室内トレーニングが主であったとはいえ、走行`数からいえば大分遅れての整備です。結構後輪のタイヤはささくれ立っており、チューブともくっついたようになって、はずすのも大変そうでした。チェーンも伸びているとのことで、交換してもらいました。さすがに帰りの走りは気持ちよく、変速もスムースに思えました。ぶらさがっている真新しい自転車をみると浮気心も起こりますが、本日ママチャリ1〜2台分のお金をかけて整備したこともあり、当分はこの自転車を大切に乗っていこうと思います。

メタボ対策に自転車で、という方がいらっしゃいましたら相談にのります。楽しくない運動はつづきませんが、スピードや距離、心拍数などを見ながらする運動はメカ好きの心をくすぐります。交通事故には気をつけなければいけませんが。ヘルメットはぜひともかぶりましょう。

2008年2月17日 外来のプロ

前回書いたように16日には日本泌尿器科学会岡山地方会に出席し、外来統計を発表してきました。いろいろな病院の統計を見て、手術など治療法の変遷や最近の傾向について勉強した後、特別講演として婦人科の腹腔鏡手術の達人の講演を聞きました。ビデオに出てくるその手術はすばらしく、テレビによくでてくる「ゴッドハンド」ということばは好きではありませんが、内視鏡手術もここまで来ているんだと再認識しました。そこまで到達できた理由につき質問が出ましたが、周りの協力などの環境と症例数(手術の数)と答えられていました。確かに一年に900例以上このような手術を行うというのはどこでもできることではありません。
自分の身に置きかえて思うのですが、週に午前午後あわせて10コマの外来で、比較的多数の外来患者を診ている私としては、週に2回しか外来をしない病院の先生方に比べて優れた外来ができなければ、と改めて思います。話をゆっくりと十分にきき、的確に診断し、治療をおこなうか治療法の選択肢を示し、必要があれば専門施設に紹介する。そのためには漫然といままでの勤務医時代の知識を切り売りするのではなく、一例一例から学び直し勉強も重ねていくことも求められます。手術技術の向上に多くの時間をとられている勤務医の先生方に負けてはいられません。

学会は知識だけでなくモチベーションも高めてくれます。明日からまたがんばります。

2008年2月14日 久しぶりの学会発表(の準備)

開業してから勉強は怠らないようにと努めてきたつもりですが、学会での発表というのはまだ一度もできていません。今回は昨年1年間にどういう病気を何例診たかという外来統計を、土曜日に行われる日本泌尿器科学会岡山地方会で発表することにしました。もちろん来院いただいた方のプライバシーにかかわるような個人を特定できるものには触れませんのでご安心ください。カルテを1枚1枚開きながら(といっても電子カルテですが)受診された一番の理由の病気をカウントし、集計したものを表にまとめました。1年だと2000人近い数になりますのでまとめるのも結構大変な仕事です。ただ、カルテをくりながら復習と反省をすることや、病気の傾向や季節性を考えることもよい勉強になります。ちなみに一番多い病気は急性膀胱炎、二番目は慢性前立腺炎、三番目は前立腺肥大症でした。一、三は普通に多い病気ですが、慢性前立腺炎が多いのは一生懸命取り組んでいるからかも知れません。内科の症状での受診は少ないのですが、尿糖から糖尿病がみつかったりするケースはかなりみられました。痔やヘルニアが泌尿器科の病気と思って受診される方も多く、これらにも結構詳しくなりました。
勤務医時代は発表の準備で勉強をするということが結構当たり前でしたが、だれもお尻をたたいてくれない開業医が発表をするのは(最初のところで)結構エネルギーが必要です。ちゃんと自分で自分のお尻がたたけるようであり続けたいなと思います。

2008年2月3日 雪景色

今日もよく冷えた朝でした。外はうっすらと雪景色です。幸い交通に支障をきたすような積雪ではなく、雪の冷たさと景色を楽しむ(?)ことができました。学生のころは雪をみるとスキーに行きたくなっていましたが、今は体が動きそうにありません。聞けば、リフト待ちも少なく、日曜日でも快適にすべれるとか。来シーズンぐらいには十分に体を鍛えてもう一度行ってみたいものです。
開院して20ヶ月が過ぎ、もうすぐ2年。まだまだ軌道にのったとはいえない状況ですが、一番心配していた、「毎日が単調でつまらないのではないか」ということは全くありませんでした。いろいろなことに工夫の余地があり、それがすぐ実現できるのもいいところです。ただ、私が元気で仕事ができることが前提ですので、健康に注意してやっていかねばと思います。
2月からは新スタッフを迎えて平均年齢はぐっと若返りました。先々、ここで仕事をしてよかったと本人にもご両親にも思っていただけるように、環境を整えていい仕事をしてもらいたいと考えています。来院される皆様も暖かく見守って下さいますようお願いします。

2008年1月24日 全く知識のないことにもコメントする知識人

また今朝も、95歳の女性が救急搬送の要請をしたが、受け入れ先がなかなかきまらず2時間半かかった後に、搬送先でなくなられたという報道がされていました。たしか前回の報道ではコメンテーターの一人がこういうことは医師の偏在が原因であるから、都会から地方に医師を(強制的に)行かせる仕組みが必要だとのコメントを(生出演している厚生大臣の前で)していたと思いますが、今回は東京で起こったわけです。このたびは中年女性コメンテーターが「インターンがいるでしょう、インターンを病院に(夜中に)配置して受け入れできるようにすればいいんじゃない」ということを言っていました。現在の日本にはインターン制度はありません。研修医制度はありますが、1年目の医者はひとりで救急患者を診察しないように定められています(おそらく、これも以前に比べて夜間診療の医師不足の原因となっているのだと思いますが。もちろん、経験のない医者もひとりでみていた以前のほうがよかったといっているわけではありません)。前にも書きましたが、現在の夜間救急は勤務医の犠牲の上にかろうじてなりたっているものです。夜中に必死で治療に当たっている医師はその前の昼間も、次の昼間も続けて仕事をしています。研修医も先輩当直医といっしょに、夜中に一生懸命治療に当たっているのです。
それではどうしてこのような問題がおきるのか。いくつかの原因があるのでしょうが、最大のものは医療費を抑制するという国策にあるのだと思います。医療は年々進歩し、高度化していますが、それにともないお金と手間(人手)もかかるようになっています。高齢化の進む中、今の医療費削減政策を続けていけばますます必要な医療が受けにくい世の中になっていくでしょう。ゆとり教育と同様にどこかで方向転換がなされるのでしょうが、専門医を育てるには(大学入学から)15〜16年かかります。その間のツケは医者や病院に払わせるのでなく、現在の議員を選んだ国民が(夜中に具合が悪くなったら必要な医療が受けられないかもしれないリスクとして)払わなければならないのでしょう。二番目の問題としてマスコミの、特に今回見られるような一見知識人の場当たり的な感想がテレビで全国にたれながされる、ことがあげられます。「たらい回し」だの「受け入れ拒否」だの言われた上に、翌日にはどうして断ったのかと取材がやってきます。こんなことなら救急などはやらない方が楽だと、思う医師、思う医療機関が増えてきても全く不思議はありません。次の日に取材をするくらいなら一晩救急病院でいっしょに過ごせば、どうして断らなければならないのか、すぐにわかります。できればそのまま次の日も仕事をしてみてほしいと思います。それがどれほど大変なことか身にしみるでしょう。

2007年1月17日 震災後13年

震災のときに岡山大学で仕事をしていた私は阪神大震災のときに震度4の地震で飛び起きました。たいした被害もなく、テレビも神戸の様子を報ずることなくいつものように仕事にいって、徐々に伝わる神戸の姿に息をのんだことを思い出します。あれからもう13年たつのかと時の早さを感じます。数多くの亡くなられた方、ご遺族の方、家や財産を失いご苦労をされた方にとっては途方もない災難であったわけですが、われわれもいつ来るかもしれない東海地震への備えを怠ってはいけないなと思います。建築してくださった設計士さんも地震に耐えうるだけでなく、避難所として機能することをめざす、と言って下さいましたが、我々も心構えだけでなく非常時に備えることが必要だな、と思います。気がつけば神戸を覆っていた青いビニールシートは影も形もありませんが、節目の日には亡くなった方に手を合わせ、災害に対する備えを確認して行きたいと思います。

2008年1月4日 届かなかった年賀状

今年は驚くほど元旦に受け取った年賀状が少なく、こちらが年末ぎりぎりに用意したことは棚に上げて、少し寂しい思いをしていました。医院の郵便受けを開けてみても1枚の年賀状も無く(後で考えればここで気づくべきでしたが)、2日の夜に帰った姫路の家にも数枚の年賀状があるだけでした。所詮は虚礼と強がってみても、なんとなくもやもやしたものは残り、日ごろはあまり気にしていなかった年賀のあいさつにとっても励まされたいたことを知らされました。
さて、本日1月4日、医院にでかけて何気なく郵便受けを開けてみるとそこにはいつもの厚みの年賀状の束が届けられていました。大急ぎで返事をかかねばならない十数枚の年賀状を書き上げ、郵便局にこれはどういうことかと問い詰めました。むこうに悪気は無く、医院が休みの間になくなってもいけないのでというコメントでしたが、それならばなぜ(預かっていますよと)一枚のメモを入れてくれなかったのかと思いました。こちらで預かっているといわれれば取りに行くのにやぶさかではありませんし、医院の郵便受けには鍵もついています。昨年は普通に入れていただいていたので、これも民営化してからの工夫ではあったのかも知れませんが、官の気持ちが抜けないまま、一生懸命考えてのサービスだったのかもしれません。感覚がずれていないか、(根っからの)民間の人の意見を聞いてみたらよかったのかもと思います。
振り返って我々もまた、良かれと思ってするサービスがかえって来院された方々の不利益になることがないようにしなければならないな、と改めて考えさせられました。必要なことは来院された方々の身になって考えること、来院された方々の意見を直接聞いてみて取り入れることだと思います。
1月4日ではありましたが、今年の年賀状はいつもにもましてありがたく、一枚一枚噛みしめて読ませていただきました。今年は良い教訓をいただいたわけですが、来年は是非1月1日にいただきたいと思います。安全を考えるのなら、預かっていますよのメモを忘れずに、よろしくお願いします。

2008年1月1日 新年のご挨拶

新年おめでとうございます
早いもので、2度目の新年を迎えることができました。今年も初心を忘れることなく、通院してくださる皆様の健康と快適な生活の維持に努めて参りたいと思います。
今年もよい年でありますように

2008年元旦

2007年12月10日 ミシュランガイドの魅力は?

少し前の話になりますが、おいしい店の格付けで有名なミシュランの東京版が発売されました。テレビ局の取材合戦はあいかわらずうんざりするようなもので、常連客にはお気の毒なことと思います。きっと予約もとれなくなっていることでしょう。さて、食のガイドブックというのは日本国内にもたくさんあり、書店、コンビニにあふれているのにどうしてミシュランだけがもてはやされるのでしょうか。報道を聞く限りにおいてはミシュランの取材がそれほど徹底的なものとは思えませんし。
違いがあるとすれば、ガイドブックに載せてやるから金を払えというのか、ガイドブックの取材であることは隠して食事を食べて、おいしいと思うところだけ載せているのかの違いでしょう。後者は莫大な取材費がかかり、料理を食べ比べるのにも限界があります。安易なのは金を出させて、(記事も店に)書かせて編集するという方法なのは一目瞭然です。ですが世間の信用においてはこれほどの差がでるものなのかとちょっと驚きました。
世の中には広告媒体があふれており、こうして開業してみるとさまざまな媒体が「載せてやるから金をだせ」(もう少しオブラートにはくるんでありますが)と言ってきます。お付き合いもあれば、有用と思われるものもあり、それはそれでかまわないと思うのですが。
ごく最近、これは問題なのではと思ったのはインターネットの某有名サイトが検索の上位に現れるようにうちの会員になりませんか(お金を払いませんか)と言ってきたことです。検索サイトの横に広告を出すのはいい(許容範囲)と思いますが、検索結果を(サイトにお金を払っているかいないかで)恣意的に左右するというのは許容範囲の中なのでしょうか。少なくともここは「ただの検索サイト」ではなく「有料のものを優先した(がめつい)検索サイトである」と表示するべきなのではないかと思います。
NTTのタウンページにも医療エリアガイドというページがあり、地域の医療機関が(一部)載っています。しかしこのページには広告料を払った医療機関しかのっていないのです。最低でも新聞のように全面広告と入れるべき(もしくは掲載の基準を入れるべき)ではないでしょうか。

2007年12月4日 忘年会

昨年、ランチで忘年会をした話を書きましたが、今年はスタッフのご主人、ご家族のご理解とご協力を得て、名古屋にでかけてきました。オーダーバイキングの中華料理という私の知らないジャンルでした。通常のバイキングと異なり、ほしいものを頼むといくらでも作ってくださるというありがたいもので、くいしんぼで自制心の足りない私にはなかなか危険な料理です。しかも量がどれくらい出てくるのかわからず、注文するのもどきどきものです。スープだけでも2種類頼み、感覚的にはふだんの中華のコース料理の倍は頼んでいるかなという中盤戦、スタッフからは次々に追加注文が飛びます。食べきれるかなと、またどきどきしていると、心得たギャルソンが「少し少なめに」しておきましたと小さめの皿を運んでくれます。これくらいなら食べられそうかなと思うまもなく、さらに次々に注文が飛びます。こころなしかギャルソンの顔が引きつっているようにも見えました。しばらくして運ばれてきたご飯、麺類の類はとてつもなく大きな皿ででてきて完全にギブアップでした。残しては悪いとそれまでの料理を少しずつおかわりしていたつけも大きく、麺類が若干残ってしまいました。それでもデザートは別腹で一人二品〜三品いただきました(ゴメンナサイ)。個室を用意していただいたこともあり大変楽しい夕食を楽しむことができました。
今回、2次会を予約していなかったのが痛恨でどこへ行っても行列、名古屋の勢いを感じました。一宮まで戻ってコーヒーを飲んで別れましたが、来年に向けてエネルギーと脂肪(!?)を蓄えることのできた一日でした。

2007年11月18日 ブランドの信用

船場吉兆の牛肉産地の誤表示(あえて偽装とは書きません)の記事をみていて、「本物だと思っていた、本店に問い合わせると但馬牛ではなく鹿児島産だといわれた」という心斎橋店の幹部の話がのっていました。これは、心斎橋店の幹部が味の違いがわからないのか、品質の管理が十分出来ていないことなのか、鹿児島牛が同じくらいおいしいのか、どうなのでしょうか。私はきっとこの3つがすこしずつ関与しているのではないかと思います。
姫路にすんでいたときに近くで開店された鉄板焼き屋さんは、大変おいしいのですがリーズナブルな値段でした。どこの肉かと尋ねると「これは鹿児島産です。名前が通っていないので比較的やすいのですが、おいしいでしょう?」と説明してくださいました。またいままでを振り返ってみて、おいしかった店というのは(ジャンルをとわず)ほとんどがテーブル1〜2とカウンターというオーナーシェフの目の届く店であったように思います。店を守っていこう、目の前の客に喜んでもらおうという若手料理人の気持ちが伝わってくるような店にこそ感動があった、そう思います。
もちろん正しい表示をしていない店に責任があるのは当然ですが、みずからの舌で確かめずに、ブランドをありがたがっている客の方にも問題があるのかもしれません。おいしいか、おいしくないか、払った値段に値するのかしないのかは自分の舌で判断すればよいのですから。
こと食べ物に関して言えば大きな店、有名な店よりもいいところが探せばたくさんあります。病院、診療所に関してもそうですよ、といいたいところですが、そこは客観的な評価に待ちたいと思います。

2007年10月25日 健康診断

9月に結核と肺がんのチェックのために、胸部X線写真を撮りました。医師会の読影会から帰ってきた結果が、「要精密検査」で、右の肺野に影があるからとのことでした。自分の目でみても確かに肋骨の間に影があり、血管を巻き込んでいるようにも見えます。聴いた瞬間、50歳で肺がんの手術をした父のこと、数年前に肺がんでなくなった同級生の内科医師のこと、医院を開設するのに背負った借金のこと、などが頭をよぎりました。
いままで、「健診というのは病気を見落とさないために正常な人もずいぶん網に入れてしまうもので、そこから精密検査で病気の人を選び出していくものだから心配しすぎないように」と、本当に何千人の人に話してきたことかと思うのですが、なかなか平静ではいられません。改めて精密検査の結果を待つ人の気持ちを学ぶことになりました。
胸部CTを撮っていただく間、終わって結果を待つ間、本当にどきどきものでしたが、結果は「異常なし」でした。X線写真はしばしばこのようなことが起きるのです。ホッと胸をなでおろすとともに、検査を勧めることばも気をつけようと思いましたし、自分の健康管理、危機管理についても考え直さなければならないなと思いました。

2007年10月19日 左ひざの痛み

自転車は体にやさしいスポーツと思っていましたが、最近急に左の膝に違和感を感じ、階段を降りるときなどに軽い痛みを感じるようになりました。他に原因は考えにくく、おそらく自転車の漕ぎすぎなのだと思います。自転車に限らず、スポーツをすると関節などからだのあちこちが(鍛えられるとともに)傷つき、休んでいる間に修復されるのでしょうが、8月に1000km漕いだあと、傷の修復が不十分なままとうとう痛みが感じられるほどになってしまったのかな、と考えています。しばらく休んでみて回復しないようなら整形外科の先生に相談した方がいいのかもしれません。前にも書いたことではありますが、過ぎたるはおよばざるがごとし、を痛感しました。

2007年10月7日 尿失禁パッドに対する誤解

先週名古屋で行われた「女性の排尿障害」に関する講演を聴いてきました。名古屋大学の女性泌尿器科医である先生のお話だったのですが、大変勉強になりました。その中で、生理用品と尿失禁パッドの材質は全然違っていて、生理用品は尿をすわず、かぶれや膀胱炎の原因となりうるし、尿失禁パッドは経血をすわない、という話がありました。(世間的には知られていなくても、お前達泌尿器科医は当然知っていなければいけないのでは、という突っ込みもあるかもしれませんが、その先生でさえ最近までご存知なかったそうです)
女性で少量の尿失禁に悩ませれている方は多く、生理用品で対処している方も多いのではと思います。テレビの青い水が吸い込まれていくコマーシャルも誤解を生むもとだと思いますが、メーカーも誤解を招かないように表示や宣伝をする必要があるのではと思いました。
他にも間質性膀胱炎や尿失禁に対する治療法についてなど面白い話を聞くことが出来ました。我々の世代(といっしょにすると私より若い講師の先生に失礼かもしれませんが)では女性の泌尿器科医は少ないのです。どうしても男性医師に尿失禁の相談をするのが抵抗がある方は名古屋大学に問い合わせてみるのも良いかもしれません。(注 他にも名古屋市内には高名な女性泌尿器科医がいらっしゃいます。念のため)

2007年9月22日 腹腔鏡手術の進歩(27日記)

久しぶりに岡山で開かれた日本泌尿器科学会岡山地方会に行ってきました。今回は腹腔鏡手術(お腹を大きく切らずに内視鏡を差し込んでする手術)に関する検討が行われていました。すごく若い先生、と思っていた先生方がアメリカや他大学でしっかりと修行されて堂々と発表されている姿をみて、時代の移り変わりを感じました。少し前までは枕元で麻酔をかけている麻酔科の先生が、「自分だったらがんの手術だったら腹腔鏡でしてもらおうとは思わない」とおっしゃっているのを聞いたりしていましたが、年々技術は進歩しており、できることも広がってきています。いつまでも昔の知識でこの手術は腹腔鏡がいいけど、こっちの手術はダメなどと決め付けていてはいけないようです。
当院のように入院施設をもたない診療所としては、常にアンテナを張り巡らせてどこの病院がどんな治療が得意か、どんな治療を希望している患者をどこへ紹介したらよいか、情報をあつめ続けていかなければなりません。これからもいろいろな学会、研究会に顔を出し、情報収集に努めて生きたいと思います。
治療法が複数ある泌尿器科の病気にかかった場合、いきなり大きな病院にいくよりも、うちに来てもらった方が、十分な相談の上でよりよい選択をできる、そういう医院でありたいと思います。

2007年9月12日 あと出しじゃんけん

今日テレビで救急の現場で飛び込みで受診した患者が他の心肺停止状態で運ばれてくる患者を受け入れるためにすぐにみてもらえず、転送された先で亡くなられたというニュースが流れていました。テレビの司会者は「たとえ1分、1秒でも診るべきだったのでは」というコメントをしていましたが、1時間先に亡くなるとわかっていれば当直の先生もきっと先に診られたのだろうと思います。それがわからないときに、どの患者からみるか、夜中においてはマンパワーの限界もあり、むつかしいところではありますが、報道にあったように「これから心配停止状態の患者さんが運ばれてくる」という情報があれば、歩いてきた患者さんは後回し(というとすごく悪いことをしたような表現になりますが)になり、数分のうちに息を吹き返すかどうかの患者に全力をすすぐべく準備をする、というのが当たり前の対応ではなかったかと思います。もちろん調子が悪くてみてもらえなかった患者さんにとっては不幸な事態ではあったと思いますが、決して当直医の責任でも、病院の責任でもないと思います。こういう報道があるたびに、勤務医のこころは折れていくのだと思います。そうしてますます時間外の救急医療を受けるチャンスは減っていくのです。
結果をみて、「こうすればよかったじゃないか」というのは簡単なことです。あとから出せばじゃんけんでも全勝できるでしょう。いろいろな可能性を考えながら、より高い確率で人の命を助けられるように努力している勤務医の先生方のこころをこれ以上おらないでほしいと思います。
新しい厚生労働大臣は産婦人科の先生が少なくなったのは待遇が不十分だからであって、これから保険点数などで考えると言っていました。保険点数は最近さがったわけではありません。もちろんお金がほしくないわけではありませんが、多くの勤務医はその努力に対し感謝と評価がほしいのです。ありがとうの一言にどれだけむくわれた感じがするかわかりません。うまくいって当たり前、結果が悪ければ医療ミスという世の中の風潮(多くはマスコミがあおっていると思いますが)の中で、「チョキを出せば勝てたのにグーを出すなんて馬鹿じゃないの、けしからん」とたたかれ、心を折られることがなければ、これほどの勤務医不足はおこらなかったと思います。勤務医不足と救急体勢の後退に関しては毎日新聞とTBSに大きな責任があると多くの医師が感じています。

2007年9月1日 月間1000km達成

いろいろなアクシデント、用事の発生により終盤は結構大変でしたが(30日84km、314日58km)昨日31日の23時半ごろついに月間1000kmを達成しました。最後はかなりきつく、他の用事にも影響を与え、人にも迷惑をかけながらでしたが、人間だれもみていないとかえって意地になるものだと思いました。ただこの間2万Kcal以上を消費しながら500gしか減っていないというのは、ずいぶん食べ過ぎたものだと痛感しました。人間有酸素運動だけでは体重を減らせないということだと思います。考えてみればあたりまえで、激しく運動すれば食事に関係なく体重が減っていくのなら各種スポーツ選手の体重はじきに無くなってしまうでしょう。やはり適切な食事と組み合わせてこその減量なのだと思います。9月の目標は走行は500km、しかし体重は(食餌療法の併用により)1kgの減少をめざす、としたいと思います。誰がみていなくてもこうして宣言することの効果は8月ではてきめんでした。9月も味をしめてやってみたいと思います。

2007年8月27日 あと250km

8月4日の日記で(調子に乗って)ローラー台での自転車漕ぎを1ヶ月1000kmする、という宣言をしてしまいましたが、当てにしていたお盆休みがいろいろあってほとんどこげず、5日前、約10日を残して500kmほぼ半分と絶望的な状況になっていました。挫折はするにしてもこのままでは情けないと思い、そこから奮起し、50〜70kmずつこいで(東京に出張した26日は休み)あと5日を残し、750km、あと250kmという状態となりました。平日だけで用事もあるなか50km平均というのはちょっとむつかしいかもしれません。断念するのは悔しく、もう少しだけがんばってみたいと思います。とはいえ50km漕ぐには準備をいれて2時間はかかり、毎日これだけの時間を捻出するのは大変そうです。ちょっと手前で挫折ということになりそうで、格好悪いのですがどうなるでしょうか。

2007年8月23日 前立腺癌の放射線療法

数日前、夜のニュース番組でがんの新しい治療法としてCTと組み合わせた新しい放射線療法が紹介されていました。その紹介の仕方として、「放射線をがんのあるところだけにあてる」というのと今までの放射線治療は2方向から放射線をあてていたが、新しい治療では360度から当てるという説明がありました。2方向からあてる、などというのはずいぶん古い方法で、今回紹介された方法以外でもさまざまな工夫によりがんに当てる放射線を減らさずに、正常な部分への放射線を減らす努力というのがなされています。時間の制約があったにせよ、そういう努力に敬意を払うことなく、特定の機械だけが圧倒的に優れていると報道するのをみると、これは報道番組なのか、それともコマーシャルなのかとかんぐりたくなります。放射線治療はここ20年格段の進歩を遂げていますし、多数の治療法をあちこちの施設で受けることができます。よもや間違って九州や北海道の患者さんが手術や地元での放射線治療をキャンセルして東京まででかけていかなければいいのにと思います。

2007年8月23日 ダイエットは貯蓄のごとし

先日特定健診の講習(2回目)に行き、日曜日1日お勉強をしてきました。メタボリックシンドロームやその手前の方にどうやって食事療法、運動療法を勧めるかという話しが中心だったのですが、本当にダイエットはお金をためるのといっしょだな、と思いました。まいにち120kcalほど食事を減らすことで1ヶ月に500g、半年で3kgやせられる、という話しは大変魅力的なのです。しかし毎日500円ためていけば1ヶ月に1万5千円、半年で9万円余分にためられるか、というとこれはなかなか困難です。食餌療法も毎日の食事でこつこつためて(?)もどこかで暴飲暴食をすると吹っ飛んでしまう、それがきっかけでこつこつためることがいやになってしまうということがありそうです。もちろん暴飲暴食をしないという意識付けも大切なら、たとえ暴飲暴食がたまに入っても、毎日の努力は決して無駄にはならないということも指導の時には強調すべきなのでしょうが。私が保健指導をする日が来るかどうかは別にして、自分自身の意識付け、教育という意味では大変意義深い講習会でした。